全青協東京ブロック協議会(兼東青協定例会)報告(今井幹事)
東青協について
- 東青協(東京青年印刷人協議会)は、東印工(東京都印刷工業組合)の青年部です。
- 全青協はその全国版です。各地域毎に、定期的にブロック協議会を行っています。
- 全青協・東青協とも、活動テーマは「業態変革」と「感性価値創造」です。
日時
平成21年9月12日(土)13:00−17:30
場所
日本印刷会館2階会議室
全青協VTR上映と三島全青協副議長挨拶
パリにつづき、NYでも感性展を開催
NYにてアメリカの印刷組合(PIA)と懇談
アメリカの印刷業の状況について
- Ink on Paperの減少、デジタルメディアの増加
- 発送サービス等の付加価値ビジネスの増加
- 価格競争の激化
と、日本とほぼ同じような状況
瀬田東青協議長挨拶
美味しい料理を作ってるだけでは駄目。
- 腹を減らしている人を探す。
- 腹が一杯でもまだ食べたくなるものを作る。
森永全印工常務理事来賓挨拶
顧客・社員・地域社会に対し、まじめにキチンとやっている会社が残る。
セミナー「感性価値創造業への挑戦」(江守全青協副議長)
(「INSATSU」への飛翔、というテキスト配布)
合理化等による生産力向上により、平成11年ころから既に印刷物は供給過剰で価格低下。
努力が報われない=合理化の(合成の)誤謬
合理的判断である「理性」への訴求はほぼ限界に。
直観的判断である「感性」への訴求が重要。
(好き嫌い、欲しい欲しくない、の直感)
感性主義へ必要な物
=イノベーション
=既に存在するものをベースに考え、新しい形で提供すること。
(印刷物の意義「伝える」「記録する」「包む」は変わらない)
感性価値創造の方法論(4つの条件)
- トップが感性価値の重要性を理解する
- 会社の価値観、文化、風土、たたずまい、美意識が確立されている
- 生活者目線、感性による満足感、という価値観が全社で共有され、意志決定に活かされるシステムがある。
- 社員の個性を活かし、組織の壁を越えたクリエイティブな現場力がある。
感性価値創造の実践
- デザイナー、コンサルタントと連携
- 生活者とのコミュニケーション
- 売り方・見せ方に注意を払い、商品の価値を伝える
「共創」と「共感」のビジネスモデルへ
- 作り手と使い手の感性が響き合う=共創
- 川上(紙)から川下のバリューチェーンを共感へ
- 作り手の物語を可視化する
業態変革100選事業につい(吉田東青協副議長)
東青協では25社程度が候補に。来年全国から集めて、100事業を全青協にて選定。
業態変革プレゼン1 武揚堂 小島氏
創業112年の老舗で、これまで4回大きな業態変革をしてきた
明治30年創業:宗教書や軍隊向けの書籍の出版業として創業
1:日露戦争勝利で、陸軍が一般向けに地図情報を解禁
→地図出版業を開始
2:太平洋戦争敗戦で、最大顧客「軍隊」がなくなる
→ただの地図だけでなく、教育図書・道路地図などの関連出版物に進出
3:出版業での困難
→受注生産体制へ(官公庁などからの特殊地図作成等)
4:官需での競争激化
→GIS等デジタル製品、サイングラフィックスなどに進出
業態変革プレゼン2 勝田印刷 勝田氏
- 平成16年現在、時代遅れのシステムで、90%以上が官需
- 低い稼働率等で、このままではまずいと、大幅に業態変革を決断。
グループディスカッション
瀬田議長の講評
- 経営者に必要なのは熱意。
- こういった東青協の活動に、もっと多数の参加を!
- その他、PrintNextの案内等。